【バフェット銘柄(2025Q2)】ユナイテッドヘルス<UNH>を新規購入!

ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>の2025Q2の保有銘柄が公表されましたので、内容を見ていきます。全てForm 13F(株式保有報告書)の一次情報を参照して編集しています。

目次

保有銘柄一覧

以下、Form 13Fで報告されている全41銘柄です。

スクロールできます
銘柄名 比率株式数売買
アップルAAPL22.3%280,000,000-20,000,000-6.7%
アメリカン・エキスプレスAXP18.8%151,610,70000.0%
バンク・オブ・アメリカBAC11.1%605,267,375-26,306,156-4.2%
コカ・コーラKO11.0%400,000,00000.0%
シェブロンCVX6.8%122,064,7923,454,2582.9%
ムーディーズMCO4.8%24,669,77800.0%
オキシデンタル・ペトロリアムOXY4.3%264,941,43100.0%
クラフト・ハインツKHC3.3%325,634,81800.0%
チャブCB3.0%27,033,78400.0%
ダヴィータDVA1.9%33,796,541-1,345,938-3.8%
ベリサインVRSN1.5%13,289,88000.0%
クローガーKR1.4%50,000,00000.0%
ビザV1.1%8,297,46000.0%
シリウスXMホールディングスSIRI1.1%119,776,69200.0%
マスターカードMA0.9%3,986,64800.0%
アマゾンAMZN0.9%10,000,00000.0%
コンステレーション・ブランズSTZ0.8%13,400,0001,391,00011.6%
ユナイテッドヘルス・グループUNH0.6%5,039,5645,039,564New
キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF0.6%7,150,00000.0%
エーオンAON0.6%4,100,00000.0%
ドミノ・ピザDPZ0.5%2,633,86813,2550.5%
アライ・フィナンシャルALLY0.4%29,000,00000.0%
プールPOOL0.4%3,458,8851,994,885136.3%
リバティ・メディアLLYVK0.3%10,917,66100.0%
ニューコアNUE0.3%6,614,1126,614,112New
レナー・コーポレーションLEN0.3%7,048,9937,048,993New
ルイジアナパシフィックLPX0.2%5,664,79300.0%
チャーター・コミュニケーションズCHTR0.2%1,060,882-923,377-46.5%
リバティ・メディアLLYVA0.2%4,986,58800.0%
ハイコHEI-A0.1%1,294,612132,52411.4%
リバティ・メディアFWONK0.1%3,018,555-493,445-14.1%
DRホートンDHI0.1%1,485,3501,485,350New
ラマール・アドバタイジングLAMR0.1%1,169,5071,169,507New
アレジオンALLE0.0%780,133780,133New
NVRNVR0.0%11,11200.0%
ルーカディア・ナショナルJEF0.0%433,55800.0%
ディアジオDEO0.0%227,75000.0%
レナー・コーポレーションLEN-B0.0%180,93028,35818.6%
リバティ・ラテン・アメリカLILA0.0%2,630,79200.0%
アトランタ・ブレーブスBATRK0.0%223,64500.0%
リバティ・ラテン・アメリカLILAK0.0%1,284,02000.0%
TモバイルTMUS0-3,883,145-100.0%

アップル売却もまだ最大比率

保有銘柄の比率を円グラフにすると以下のようになります。

順位の変動はありますが、上位10銘柄の顔ぶれは前期と変わらずです。アップルが最大なのも変わらずですが、構成比率は22.3%と、一時は50%を超えていたことを考えれば、かなり依存度が減ってきました。

時価総額は少し減少

全体の時価総額は2,575億ドルとなっていて、前期からは12億ドル程減少しています。

SECより参照

2022Q1をピークに保有株式の時価総額は減少傾向が続いています。その分、バークシャー・ハサウェイでは現金及び国債の保有額が増加しています。

購入銘柄

シェブロン:+2.9%
コンステレーション・ブランズ:+11.6%
ユナイテッドヘルス・グループ:新規購入
ドミノ・ピザ:+0.5%
プール:+136.3%
ニューコア:新規購入
レナー・コーポレーション(Class A):新規購入
ハイコ:+11.4%
DRホートン:新規購入
ラマール・アドバタイジング:新規購入
アレジオン:新規購入

レナー・コーポレーション(Class B):+18.6%

新規購入が6銘柄もあり、久々に大きく動いた印象です。

コンステレーション、ドミノピザ、プール、ハイコ、レナーB株は前期から継続しての買い増しです。強気の銘柄群なのかもしれませんが、保有比率で見ると全て1%以下の銘柄で全体への影響は少なそうです。

新規保有の銘柄も全て1%以下となっています。ユナイテッドヘルス<UNH>は医療保険、ニューコア<NUE>は鉄鋼メーカー、レナーA株は<LEN>はハウスメーカー、DRホートン<DHI>もハウスメーカー、ラマール<LAMR>は屋外広告、アレジオン<ALLE>はセキュリティ製品の企業です。

DRホートンは一度全売却されてからの再投資、レナーはA株は新規ですが、B株は以前から保有されています。

新規銘柄は全て時間外で上昇

保有が明らかとなった銘柄は時間外で株価が上昇しています。(14時現在)

ユナイテッドヘルス:+11%
ニューコア:+6%
レナー:+6%
DRホートン:+4%
ラマール:+5%
アレジオン:+3%

ユナイテッドヘルスは10%超と大幅な上昇、その他の銘柄もバフェット効果が表れています。本年末でのバフェット氏の退任が発表され、株価の冴えなかったバークシャーですが、市場への影響力は健在のようです。

売却銘柄

アップル:-6.7%
バンク・オブ・アメリカ:-4.2%
ダヴィータ:-3.8%
チャーター・コミュニケーションズ:-46.5%
リバティ・メディア(FWONK):-14.1%
Tモバイル:全売却

アップル以外は全て前期から継続しての売却。

アップルはバフェット氏のコメントやキリの良い株式数等から個人的には一旦売却完了かと思っていたのですが、2025Q2でさらに売却してきました。どこまで売られるのでしょうか。

Tモバイルは全売却となりました。チャーターも大きく売却していますし、通信やメディア関連には悲観的なようです。売却時は徐々に減らしていくこともあってか、時間外の株価はそれぞれ少し下落か横ばいと新規保有と比べて影響は軽微となっています。

所感

しばらく大きな動きがなく、資金を溜め込んでいたバークシャーですが、久々に買い出動してきました。2025Q2はトランプ関税の影響で株価が下落していた時期なので、一時的な要因で割安になっていたと判断したのかもしれません。

今回は個人的に2点特に気になったので、個別に内容を見ていきたいと思います。

ユナイテッドヘルスの新規購入

まずはこれ。保有銘柄でもあるユナイテッドヘルス<UNH>の新規購入です。

TradingView提供の年初来チャートにコメント追記

上図はユナイテッドヘルスの2025Q2決算内容を纏めたこちらの記事にも貼っていたチャートです。

今回の保有株式開示は2025Q2のものなので、2025年4月から6月末までの内容です。バークシャーの購入は上図の2025Q1決算での暴落後かCEO交代とガイダンス撤回での再暴落後のどちらか、または両方のタイミングと思われます。

おそらく今は含み損

ユナイテッドヘルスからガイダンスの再提示があったのは前回の決算時(7/29)なので、先行きの見えない状況で買い出動していることになります。ガイダンスの再提示後にまたしても大幅安となっていますので、おそらくバークシャーは含み損状態ですね。次回2025Q3の開示で買い増しているのか、早期撤退なのか非常に気になるところです。バークシャーは意外と撤退する時は早いですから。

保険は主力事業

自動車保険のGEICOをはじめ多数の損害保険、生命保険等の保険事業を展開していて、バークシャーにとって保険業は会社の軸とも言えます。そんなバークシャーが医療保険最大手のユナイテッドヘルスに投資ということで、建て直しの見込みは高いのかなと思います。あまり経営に口は出さないと思いますが、良いシナジーを期待したいです。

バフェットの真骨頂

優良企業を割安な時期に買って長期保有。

上図はユナイテッドヘルスのEPS、DPS、株価の年次推移です。

私が一番影響を受けている本「バフェットの銘柄選定術」に、上のグラフのように綺麗にEPSが上昇している企業が何らかの要因で利益が減少した際が狙い目、といったような内容があります。当然その何らかの要因は解決可能なものでなければ、利益も株価も低迷したままになるので、解決可能と判断できた場合に投資することになります。

ユナイテッドヘルスの2025年のEPSガイダンスは”16ドル以上”と提示されたので、2020年か上振れても2021年頃の水準で今年は着地することが予想されます。この下落したタイミングで買い集めて、元の成長路線に戻った際に最大限の恩恵を受けるというのは、まさにバフェット氏の投資といった内容です。

多額の現金がある状態なので、次のアップルとして大幅な買い増しをしている可能性もゼロではありません。今回の投資が成功するかはまだ分かりませんが、今後も注目していきたいと思います。

ハウスメーカー大手の新規購入

2点目は、米ハウスメーカー最大手のDRホートンとレナーへの投資です。

積水ハウスのIR資料より参照

保有銘柄の積水ハウス<1928>が米住宅メーカーの買収を進めていたことからDRホートンとレナーは調べたことがありました。どちらも綺麗な右肩上がりで成長を続けていて、特にDRホートンは個人的なウォッチリストに含めていました。

今回バークシャーが最大手2社に投資したということは、個社というより米住宅業界全体に対してポジティブだと解釈できます。実際に、投資先に含まれていない、3位のパルトグループ<PHM>も時間外で2%程上昇しています。4位のNVRもかなり少額ですが、すでにバフェット銘柄です。

積水ハウスにも好影響か

上図の通り、積水ハウスは米国でも5位の規模となっていて、米国事業の影響が大きくなってきています。上述のようにバークシャーが米住宅業界に強気ということは、積水ハウスの業績にも期待してしまいます。何なら5大商社みたく直接積水ハウスに投資してたりしたら最高なのですが、そこまでは期待しないでおきます。

バークシャー・ハサウェイについては以下から

以下の銘柄分析記事では、年単位の売上、EPS、自社株買い等の推移や現金、国債、株式の保有額の推移等を纏めていますので、興味のある方は合わせて見てみてください。

今回は動きも多く、自身の保有銘柄への影響もあったので、久々にテンションの上がる内容でした。後半は個人的な思いも込みで記載していますが、少しでも皆様の参考になれば幸いです。

※本記事は投資勧誘を目的とするものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします

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