【投資信託】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」について、構成銘柄や分配金、類似商品等を交えて、解説していきます。

目次

基本情報

商品名eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
運用会社三菱UFJアセットマネジメント
設定日2018年10月31日
決算日4月25日
信託報酬0.05775%
ベンチマークMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス
銘柄数2,507
最大銘柄比率4.5%(エヌビディア)
上位10銘柄比率22.3%
純資産総額6兆5756億円
分配金なし
運用会社HPより参照。2025年7月10日時点

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託です。このファンドは、日本を含む先進国及び新興国の株式等(DR(預託証書)を含む)を主要な投資対象としています。この商品一つで全世界の株式に分散投資ができる点が最大の特徴となります。

ベンチマーク(目標とするインデックス)は、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)であり、為替ヘッジは行われません。また、分配金の支払い実績はなく、留保益(分配に充てなかったか利益)は再投資されます。

ノーロード(購入時手数料なし)で、解約(売却)時の信託財産留保額もなし、信託報酬は0.05775%(税込)と非常に低コストの投資信託です。

ベンチマーク

オルカンのベンチマークは、MSCIの提供するMSCI ACWI(All Country World Index)となっています。この指数は、時価総額加重平均型で世界の大型株及び中型株のパフォーマンスを表しています。2025年6月末時点で、23の先進国市場、24の新興国市場を対象としています。構成銘柄数は2,528で、世界の株式市場の約85%をカバーするとされています。

オルカンでは、日本株式インデックスマザーファンド(日本株式)、外国株式インデックスマザーファンド(日本除く先進国株式)、新興国株式インデックスマザーファンド(新興国株式)への投資を通じて、ベンチマークに連動する投資成果を目指した運用が行われています。

参考までに、全世界株式を対象とする類似指数として、FTSE Russellの提供するFTSE Global All Cap Indexがあります。こちらの指数は、時価総額加重平均型で世界の大型、中型、小型株のパフォーマンスを表しています。2025年6月末時点のFactsheetでは、先進国及び新興国の48の市場から10,024銘柄で構成されるとされていて、オルカンのベンチマークとの主な違いは、小型株を含むか含まないかになります。

パフォーマンス

期間オルカンVTVOO
過去1ヶ月4.7%4.4%5.0%
過去3ヶ月7.5%7.5%7.0%
過去1年4.0%4.4%3.2%
過去3年69.3%69.7%81.3%
オルカン設定来175.0%171.2%225.9%
2025年6月30日時点

オルカンとバンガード全世界株式ETF<VT>及びS&P 500 ETF<VOO>のパフォーマンス比較です。VTとVOOは、オルカンに合わせ、配当込みかつ円換算の値にしています。

オルカンとVTはベンチマークのところで記載したように、似たベンチマークを採用しているので、ほとんど同じようなパフォーマンスとなっています。オルカンとVOOでは、直近1年はオルカンが少し優っているものの、設定来だと50%程度の差を付けてVOOの方が優っています。

オルカンの設定来からのCAGR(年平均成長率)は、16.4%となります。パンデミック後の株価上昇と円安の恩恵もあり、素晴らしいパフォーマンスとなっています。設定以来、愚直に積み立ていた方は大きな含み益となっているはずです。

構成銘柄

スクロールできます
No. 銘柄名ティッカー比率
1エヌビディアNVDA4.5%
2マイクロソフトMSFT4.1%
3アップルAAPL3.5%
4アマゾンAMZN2.5%
5メタ・プラットフォームMETA1.9%
6ブロードコムAVGO1.4%
7アルファベットGOOGL1.2%
8テスラTSLA1.1%
9TSMCTSM1.1%
10アルファベットGOOG1.0%
運用レポート参照。2025年6月30日時点

上位10社は上記の通りで、全体の22.3%の割合を占めます。9位の台湾の半導体製造企業TSMC以外は米国企業となっています。時価総額の大きな所謂マグニフィセント7(エヌビディア、マイクロソフト、アップル、アマゾン、メタ、アルファベット、テスラ)が上位を占めています。

セクター比率

運用レポート参照。2025年6月30日時点

情報技術セクターが25.3%で最大比率となっています。次いで、金融セクターが17.5%と大きく、資本財、一般消費財セクターと続きます。米国企業のみのVOOと比較すると、情報技術やヘルスケアの割合が少なく、金融、資本財が多くなっています。

地域別構成比

運用レポート参照。2025年6月30日時点

日本を含む先進国が約9割、新興国が約1割となっています。国・地域別だと、米国63.4%、日本4.8%、英国3.3%、カナダ2.8%、フランス2.4%、ドイツ2.3%、スイス2.1%、台湾1.9%、インド1.9%、ケイマン諸島1.8%が上位10ヶ国・地域となっています。

分配金

設定来、分配金の支払い実績はありません。

分配方針は、「分配金額の決定にあたっては、信託財産の成長を優先し、原則として分配を抑制する方針とします。(基準価額水準や市況動向等により変更する場合があります。)」とされています。

ファンドが収益を分配せず、内部に留保して再投資することで、投資家は分配金を受け取るたびに発生する課税を回避できます。これにより、税金の支払い時期を繰り延べることができ、複利効果を最大限に享受することができます。投資家が手動で分配金を再投資する手間もありません。安定した収入源として分配金(インカム)を好む方もいると思いますが、効率的な資産形成という面ではこの形式が優れていると言えます。

類似商品

商品選択基準

「全世界株式」や「オール・カントリー」の付く名称の投資信託は数多くあります。それぞれの違いは、主に以下の4点で判断できると思います。

  1. 運用会社
    → 実績、信頼性のある会社が望ましい
  2. 純資産総額
    → 大きい方が望ましい
  3. 信託報酬
    → 低い方が良い
  4. ベンチマーク
    → 基本的に以下のどちらかで好みの範疇
    MSCI ACWI Index:全世界の大型、中型株
    FTSE Global All Cap Index:全世界の大型、中型、小型株

類似商品を選ぶ際は、上記4点を本家「オルカン」のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を基準に比較してみるのが良いと思います。例として、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・VT)と比較してみます。

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 オルカン楽天VT
運用会社三菱UFJアセットマネジメント楽天投信投資顧問
純資産総額6兆5756億円6178億円
信託報酬0.05775%0.132%
ベンチマークMSCI ACWI IndexFTSE Global All Cap Index
2025年7月10日時点

運用会社は、三菱UFJも楽天も十分信頼できるかと思います。純資産総額は、オルカンが圧倒的ですが、楽天VTでも十分な規模です。信託報酬は、オルカンが半分以下となっています。ベンチマークは、小型株まで分散したいなら楽天VTとなります。

上記で比べると、個人的には信託報酬の差でオルカンを選びますね。あくまでも個人的な意見であり、他の判断基準や見方もあると思いますので、ご参考までに。

ETF比較

投資信託とETF(上場投資信託)の違いを簡単に纏めると以下のようになります。

スクロールできます
 投資信託ETF
上場区分非上場上場(東証等)
取扱機関証券会社、銀行等証券会社
取引価格基準価格
(1日1回の算出)
市場価格
(リアルタイム)
最低購入価格少額投資可能株価×取引単位
(数千円〜数万円程度)
信託報酬
経費率
商品次第
(0.1~2.0%程度)
商品次第
(投資信託より低い傾向)
分配金再投資運用会社で再投資可能投資家自身で再投資
(課税分不利)
NISA成長投資枠:○
つみたて投資枠:○
成長投資枠:○
つみたて投資枠:×

わかりやすい違いは、ETFは上場していて一般的な株式と同様に証券取引所の取引時間内でリアルタイム売買が可能であるという点でしょうか。株式のような形でより自由に取引したい場合は、ETFの方が適しています。分配金の再投資とNISAのつみたて投資枠については、投資信託にしかないメリットと言えます。

ETFの方が好みだという場合は、類似商品としてバンガード全世界株式ETF<VT>がオススメできます。円ベースの商品が良ければ、MAXIS全世界株式(オール・カントリー)<2559>あたりが対象となると思います。

私自身はETFや個別銘柄の方が好みですが、NISAのつみたて投資枠でオルカンを保有、継続して積み立てています。保有している投資信託はオルカンのみで、NISAの枠を埋めないのはもったいない、積み立てなら無難にオルカンで良いか、という理由で購入を続けています。

色々書いてきましたが、オルカンをすごく簡単に纏めると、全世界の株式に低コストで分散投資できる投資信託。投資始めたいけどどうしたら良いの?と聞かれたら、とりあえずオルカン積み立てで良いんじゃないの?と言えるくらい、非常に優秀な商品だと思います。

※本記事は投資勧誘を目的とするものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします

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