米国増配株ETF<VIG>の銘柄組み換え

2025年3月末に米国増配株ETF<VIG>の構成銘柄変更がありました。

VIGのベンチマークは、「S&P U.S. Dividend Growers Index」であり、10年以上の連続増配実績がある企業(配当利回り上位25%は除く)で構成されます。そのため、年に1度の組み換えで連続増配10年以上となった適格企業が追加され、連続増配が途切れた企業は除外されていきます。

最新の構成銘柄

最新(2025年3月末時点)の構成銘柄上位30社は以下の通りです。

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順位 企業名 比率組入日
1Apple Inc.AAPL3.89%Mar 31, 2023
2Microsoft Corp.MSFT3.86%Mar 31, 2015
3Broadcom Inc.AVGO3.61%Mar 31, 2021
4JPMorgan Chase & Co.JPM3.58%Mar 31, 2021
5 newEli Lilly & Co.LLY3.37%Mar 31, 2025
6Visa Inc. Class AV2.99%Mar 31, 2019
7Exxon Mobil Corp.XOM2.71%Mar 31, 2023
8UnitedHealth Group Inc.UNH2.50%May 31, 2020
9Mastercard Inc. Class AMA2.33%Mar 31, 2022
10Costco Wholesale Corp.COST2.17%Mar 31, 2015
11Procter & Gamble Co.PG2.08%Mar 31, 2019
12Johnson & JohnsonJNJ2.07%Mar 31, 2014
13Walmart Inc.WMT1.98%Mar 31, 2018
14AbbVie Inc.ABBV1.92%Mar 31, 2024
15Home Depot Inc.HD1.89%May 31, 2020
16Bank of America Corp.BAC1.44%Mar 31, 2024
17Coca-Cola Co.KO1.44%Mar 31, 2021
18Cisco Systems Inc.CSCO1.28%Mar 31, 2022
19Abbott LaboratoriesABT1.19%Mar 31, 2013
20International Business Machines Corp.IBM1.19%Mar 31, 2024
21Merck & Co. Inc.MRK1.18%Mar 31, 2023
22Oracle Corp.ORCL1.16%May 31, 2020
23McDonald’s Corp.MCD1.16%Mar 31, 2018
24Linde plcLIN1.15%Sep 30, 2021
25PepsiCo Inc.PEP1.07%May 31, 2020
26Accenture plc Class AACN1.01%Mar 31, 2016
27Intuit Inc.INTU0.89%Mar 31, 2022
28Goldman Sachs Group Inc.GS0.89%Mar 31, 2022
29QUALCOMM Inc.QCOM0.88%May 31, 2020
30Amgen Inc.AMGN0.87%Mar 31, 2024

イーライ・リリー<LLY>が新規で5位に追加されました。上位30社だとそれ以外には追加も除外もなく、今年は銘柄の組み替えという意味では動きが少なかったようです。他には、35位にモルガン・スタンレー<GS>が追加されています。

1年前と比べての順位の上下を矢印で示しています。

現在の構成銘柄数は338となっており、上位10銘柄で31%を占めています。

セクター別では、情報技術が23.1%でトップ、金融22.6%、ヘルスケア17.8%、生活必需品10.9%、資本財10.0%と続きます。

去年と2019年時点の構成銘柄

1年前と私が初めて購入した2019年時点の上位10社は以下の通りです。

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順位2024年3月末2019年5月末
1MSFT4.0%MSFT4.4%
2AAPL3.7%V4.3%
3AVGO3.4%PG4.2%
4JPM3.3%WMT4.1%
5XOM2.7%JNJ3.8%
6UNH2.6%CMCSA3.7%
7V2.4%MCD3.0%
8MA2.3%ABT2.6%
9HD2.2%MDT2.5%
10PG2.2%UNP2.4%

1年前だとあまり変わり映えしません。

約6年前になると全然違いますね。現在も上位10社に残っているのは、マイクロソフト<MSFT>とビザ<V>の2社のみです。セクター別の比率も2019年は資本財がトップで情報技術は10%以下だったので、この5,6年でETFの性質も大きく変わったように感じます。

所感

2019年の旧NISA枠は全てVIGで埋めていました。

今はアップルも入っていますが、当時株価上昇を牽引していたはずのGAFAが全て入っていないにも関わらず、S&P 500とほぼ同等のリターンかつ下落耐性が高めということで、色々とETFを物色している中で魅力的に映りましたね。今現在の組入銘柄と比べても2019年当時の方がよりディフェンシブでポートフォリオを安定させてくれそうな印象です。

2019年購入分のVIGは非課税期間5年終了と共に全て売却しました(円安効果もあり2倍近くになっていました)。2021年に買った分が少し残っていますが、こちらも非課税期間終了後に全て売却する予定です。

好みのETFではありますが、現在はあえて持たなくても良いかなと感じています。無駄に銘柄数は増やしたくないですし、現在の上位10社のうち5社(MSFT, JPM, V, UNH, COST)も保有していますしね。

少額にはなりましたが、少なくとも保有しているうちは構成銘柄のチェックを継続しようと思います。

ETFの銘柄チェックは個別銘柄選定のスクリーニングにも使えて面白いですし。

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