決算後10%上昇!マイクロソフト<MSFT>Q3決算の振り返り

日本時間の5/1にマイクロソフト<MSFT>の決算がありました。

GW中ゆっくり確認する時間が取れなかったので、今更ですが内容を見ていきたいと思います。

ハイライト

▫️売上
700.7億ドル(予想684.4億ドル)
前年同期比:+13.3%

▫️EPS
3.46ドル(予想3.22ドル)
前年同期比:+17.7%

売上、EPS共に予想を上回る好決算でした。

決算を受けて翌日の取引では、7.6%も株価が上昇しました。5/6の取引まででは、9.6%の上昇となり、今回の決算後の株価は順調に推移しています。私としては、2番目に組入比率の大きな銘柄なので、嬉しい限りです。

後述しているクラウド部門の成長が加速したこと、AIが売上に寄与してきたことが好感されたものと考えられます。

セグメント別

▫️Productivity and Business Processes
Office製品、Skype、LinkedIn等が含まれる一番安定した収益源の部門です。

Microsoft IRより参照

セグメントの売上成長はYoYで+10.4%でした。直近は10%前後の成長率でしたので、良くも悪くもなくといったところでしょうか。

▫️Intelligent Cloud
Azure、GitHub等が含まれ、成長を担うクラウド部門です。

Microsoft IRより参照

セグメントの売上成長はYoYで+20.8%でした。直近は20%弱だったので、20%超の成長はまずまずでした。

Azureが33%の伸びと、アナリスト予想の30%程度を上回りました。Q4の見通しについても、為替影響を除き、34~35%の成長を見込み、こちらもアナリスト予想の32%程度を上回っています。AIサービスの寄与度も高まっていて、この辺りが株価上昇の要因となっていそうです。

▫️More Personal Computing
Windows OS、Surface、Xbox等が含まれる個人向けの部門です。

Microsoft IRより参照

セグメントの売上成長はYoYで+6.1%でした。他部門と比べて低成長かつ波があるので、こんなものでしょうか。

株主還元

▫️自社株買い
Q3:35億ドル
Q1~Q3:98億ドル

▫️配当
Q3:61.7億ドル
Q1~Q3:185.1億ドル

自社株買いはYoYで+25.0%、配当はYoYで+10.7%と安定して株主還元を継続しています。

所感

サティア・ナデラCEOもCFOもAIやクラウドに言及していて、クラウド部門への注目が伺えます。高い成長が維持できなくなり、年々鈍化傾向だったAzureの成長率が少し盛り返してきたのは投資家にとって朗報でした。

近年冴えない株価推移となっていましたが、今回の決算後に10%程度上昇し(アップル<AAPL>が決算後に下落したのもあり)、時価総額No.1に返り咲きました。マイクロソフトはハイテク銘柄ですが、もはや生活必需品でもあり、安心して継続保有していられます。このまま今年中に最高値更新してくれることを期待しましょう。

年次報告書ベースで銘柄分析していますので、以下も良ければ。

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